幼少期から肌が弱く大学生の頃、飲食のバイト先できつい洗剤でかぶれたことをきっかけに、アトピーが酷くなってしまった私は、アトピーに効くといわれるものはほぼほぼ試しています。
エプソムソルトもその一つ。そこで今回は、アトピーと診断を受けている私が実際に感じたエプソムソルトの効果をご紹介します。
エプソムソルト+αの実験結果や、その他アトピーの改善がみられたアイテムも紹介していますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
アトピーにもいいらしい、「エプソムソルト」とは?
「エプソムソルト」とは、イギリスのエプソムという街で発見された、一見塩のように見える硫酸マグネシウムのことです。
日本ではあまり馴染みがありませんが、ヨーロッパでは古くから一般的な入浴剤として使われてきました。
日本近海の海水の中にも豊富にあるミネラルで、海水から硫酸マグネシウムだけを取り出したものが「エプソムソルト」と呼ばれています。
このエプソムソルト、実は塩分や硫黄分が全く含まれていないため、追い焚きをしたり、残り湯を洗濯に利用することもできるんです。
海外のセレブたちや女優たちの口コミで広まり、今や日本でもブームになりつつあります。
マグネシウムは、経皮吸収の方が経口摂取よりも吸収率がいいといわれていて、近年不足しがちなマグネシウム補給にもぴったり。
最近の研究では、さまざまな病気が実はマグネシウム不足からという説も飛び出し、医学会でもマグネシウムの重要性が叫ばれています。マグネシウムは、心疾患や糖尿病、神経症状、鬱などさまざまな病気を予防できるのだそうです。
エプソムソルトでアトピーは改善する?
結論からいうと、私はNOでした。完治という意味では。
ただ、アトピーの人はもともと肌バリアが弱く乾燥肌傾向にあるため、肌の油を落してしまうお湯に長く浸かること自体がリスクになりますが、エプソムソルトを入れたお湯は、湯上り後の乾燥が全然違う!
個人的には、湯上り後のクリームなど油分の補給がなくても、ぜんぜん肌がつっぱらず、しっとりとまではいいませんが、とにかく乾燥を感じないんです。これね、アトピー患者にとっては本当にすごいこと。
アトピーの方、特に女性の方はゆっくりとお風呂につかりたくても、つかれない、そんな人多いとおもいますが、少しくらいの長湯ならダメージを感じないくらい、湯上りがいい!
でも、かといって肌がよくなっていっている実感もあまりないのが正直なところ。
約3か月ほど毎日エプソムソルト浴を続けましたが、湯上り後の乾燥はましなものの、アトピー自体がよくなるかというと、それはなかったです。
マグネシウムには、肌バリアのもととなるアシルセラミドの合成を高める効果があり、肌改善も期待できるはずなんです。
アトピーは難治性といわれるように、原因が特定しにくく、そのためステロイドから逃れられない人が多くいるので、そう簡単にいくわけはないと思ってはいるものの、なぜなんだろうとモヤモヤしました。
そこで、なんでも調べたがりやの私は、エプソムソルト(硫酸マグネシウム)をきっかけにマグネシウムが身体にどういいのか、調べ倒しました。
エプソムソルト+マグネシウムフレーク+〇〇は最強の入浴剤!?
そこでみつけたのが、塩化マグネシウム。最近ではマグネシウムフレークなんて名称で販売されています。お豆腐の凝固剤として知られる「にがり」ですね。
どちらもマグネシウムに違いはないのですが、硫酸と塩化と頭につくものが違うように、微妙にマグネシウムの含有量や吸収率、身体に吸収される経路などが違うのだそうです。
簡単に違いをにいうと、
・塩化マグネシウムの方がマグネシウム含有量が多い
・塩化マグネシウムの方が体内に吸収される際の経路が単純なため吸収されやすい
・硫酸マグネシウムは保水効果があるのに対して、塩化マグネシウムは保湿効果がある
・塩化マグネシウムは、硫酸マグネシウムよりも刺激が強い傾向にある
そこで今度は、この塩化マグネシウムのみを使って、温浴を繰り返してみました。
硫酸マグネシウムよりもポカポカ度が段違い、塩化マグネシウムの方がとっても温まります。でも肌温度も上り、痒みもでやすくなりました。それともう一つ、湯上りの乾燥が気になる!
硫酸マグネシウムのときのようなしっとり感の持続がないんです。
でもでも、なんだか肌の調子もいい・・・ん?どういうこと!?
硫酸マグネシウム単体だと肌のしっとり感はあるが肌改善の実感は感じにくい
塩化マグネシウム単体だと痒みと湯上りの乾燥が気になるが肌改善の実感が少しある
それなら、混ぜちゃえばいいんじゃない??
混ぜました。
うん、いい!!
ポカポカが持続しつつ、湯上りの痒みや乾燥が軽減されました。
肌感覚として分かるんです。これはいいと!!
でも、まだ何か足りない。痒みも乾燥もまだある。肌も改善しそうだけど、まだ満足がいきませんでした。
そんな時、頭にふと浮かんだんです。タラソテラピーのことが。
「アトピーには海水浴」説は、私的に最強だった!
夏に行った海水浴。そのころ、痒みのまっさかりでした。10分程度海水に浸かっただけ、そのあとシャワーで流したのですが、その日1日痒みともおさらば、肌は艶々。なんだこれって思ったことを思い出したんです。
あれ?硫酸マグネシウムも、塩化マグネシウムの海水の成分だよね?
昔から海水浴にいくと、アトピーが治るっていわれてるよね?
これって、理にかなってない?と。
近くのコープさんで1㎏120円くらいの赤穂の塩を買ってきて、硫酸マグネシウム+塩化マグネシウム+粗塩500gくらいドバーと入れて入ってみたんです。
なにこれ!!
痒みが出ない!!
しっとりしてる!!
ポカポカ感半端ない!!!
このようにして、長年アトピーを患ってきた私にとって最強の入浴剤ができあがりました。
いろんな入浴剤を楽しめる肌強さんと違って、肌弱さんは入浴剤自体が悪化の原因になってしまったりしますよね。
肌を治すために、いろんな入浴剤を使ってきましたが、私にとってはおばあちゃんの知恵のようなこの組み合わせに辿りつきました。
ちなみに、私はエプソムソルト1:マグネシウムフレーク2:粗塩500gを入れています。エプソムソルトとマグネシウムフレークは、目分量でドバーっと入れてます。けっこういれてます。
マグネシウムは取りすぎると下痢をおこすのですが、今のところ私は大丈夫です。
ただ、同じ量で子どもが一緒に入ると下痢をしがちなので(肌の吸収がよい?)子どもと一緒に入るときは粗塩だけ入れたり、子どもが出たあとで、エプソムソルトなどをどばっといれたりしています。
個人差がありますし、基礎疾患によってはマグネシウムの摂りすぎがよくないこともあるため、パッケージの容量を参考に少しずつ増やしてみるなど、調整してみてくださいね。
「フィーバーフュー」でステロイドがいらなくなった話
今回ご紹介した入浴方法で、肌の改善を実感したものの、私の場合、アラキドン酸を多く含むものやヒスタミンを多く含有しているものを摂ると途端に肌が痒くなる傾向はなかなか改善されず、長年のステロイド生活からは抜け出せないような状態でした。
そんなとき、身体の慢性炎症を発生させる物質と特異的にくっついて炎症を沈める成分パルテノライドが豊富に含まれた「夏白菊(フィーバーフュー)」のハーブティーが、いいという情報を発見し、早速取り寄せて飲み始めてみました。
すると、不思議なことが起きました。いつも真っ先に出てくる首のところの炎症が、まったく起きない。プロトピックを塗ってなんとか沈めていた耳のただれや瞼の炎症が、痒いけれど我慢できないほどの痒みではなくなり、治ったんです。
主婦湿疹やそれ以外もステロイドなしで、持ちこたえています。かれこれ2週間以上。プロアクティブ療法までしても治らなかった私にとって、この変化は劇的です。狐につままれたような感覚ですが、何せ悪化しないんです。
長年、情報をあさり、色々試し続けてきた私にとって今回は本物のような気がしています。
フィーバーフューは、片頭痛に効果のあるハーブとして知られていますが、子宮収縮作用があるため、妊娠を望んでいる方や妊婦さん、授乳中の方は控えた方がよいそうです。
ハーブ自体がちょっとお高いのと苦いのがネックですが、私は漢方を飲みなれているせいか、全然大丈夫な苦味ですよ。
ご興味のある方は、一度試してみてください。
※自己判断によるステロイドの中止は、悪化を伴うことがあります。今回の記事は脱ステロイドをおすすめしているわけではありません。一個人の感想なので、ステロイド断ちは個人の責任でお願いします。
まとめ
いかがでしたか?肌を改善したい一心でいろんな入浴剤を試したこともあり、入浴剤の楽しみ方を色々とご紹介していますが、肌弱さんにとっては、入浴剤自体がリスクになってしまうこともありますよね。
でも、エプソムソルトとマグネシウムソルトは、肌弱私が実際に試して効果を実感しました。+粗塩というところもミソですが。みなさんも肌が改善して、バスソルトや入浴剤を存分に楽しめる日が来ますように!
ぜひぜひ、秘伝の?!入浴方法をお試しくださいね。
エプソムソルトの効果の詳細や使い方などは、こちらの記事でさらに詳しくご紹介しています。
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